大野一英著:昭和55年発行…定価:各1,000円 この本の上巻は駅とは名ばかりで、ほとんどが熱田界隈の四方山話だった。 唯一タメになる話ではこんな話があった。「秦の始皇帝は英雄だったが、 英雄色を好むとはよくいったもので、お手の付いた女達には一軒づつ家を与えた。 その家並みが町になったと言うから凄い。だが、ひとたび寵を受けた女は次の機会が待ち遠しい。 ノイローゼで寝込む人も続出する。さて、ここに1人の忠実な下僕がいたて、 主人たる女のためにどうしても皇帝をお迎えしたい。そこで一計を案じた。 その夜、玄関に大きな盛り塩が置かれ、皇帝を乗せた牛車はその塩の匂いに誘われ、 首尾よくこの家の門をくぐった。料理屋の玄関などに盛り塩をするのも、この故事によるらしい」 とある。なるほどね。下巻も取るに足らない四方山話のオンパレードだった。 大野一英著:昭和51年発行…定価1,800円 ここ何冊かはまったくと言っていいくらいに当てが外れた本が続いてる。要はカスだ。 この本もそんな罪作りな1冊だった。如何にもという表紙。ブ厚い本だから 読むところがたくさんあるのに何故か読む気がしない。それは内容が極端に偏っているから。 私の知りたいことには全然触れず、箸にも棒にもかからないどうでもいい話が延々と続く。 これでは気の長い私でも堪忍袋がズタズタに切れちゃうっていうの。ごめんね、大野さん。 千種区婦人郷土史研究会編:昭和56年発行…定価980円 「千種区の歴史」の表紙は雰囲気あってすこぶるいいのに、中身といえば性懲りもなく またしても借りてしまったカス本の1冊という塩梅だ。千種区の大むかしから始って江戸時代まで、 全部まとめてオンパレードの内容。最後は寺院のあれこれ、神社のあれこれ、 平和公園墓地に眠る文化人といったまたいつものヤツ。これにはまいったお手上げだ。 ご婦人達にもの申す、こんな本を作ってる暇があったら家族の晩のおかず、 一品か二品余計に作ってやれ。その方がよっぽど世のため、人のためになると思うよ。 小林元著:昭和52年発行…定価:不明 「香流川物語」の方は徹底的に長久手だけを掘り下げた内容の本。 ほとんど民俗的な内容が多くて疲れてきた。ちょっと読めたところは岩作(やざこ)の由来。 「岩作とは岩がある谷の狭くなっている所、それはまさに猪ノ鼻に付近の地形を 指すのではないでしょうか」とあるけど猪ノ鼻を全然知らない私にとってはチンプンカンプンだった。 それに突然「旅姿銑四郎」という明治時代のとある青年の北海道徒歩旅行の話が出てきた。 北海道旅行といっても札幌までだが、几帳面なこの青年、寒暖計を持って旅をして 克明にその日その日の温度を記録した。明治18年の話だから今でいうと アマゾン旅行ぐらいの感じかな。まぁ最後は「何でそんな話が香流川物語に 出てこなくちゃいけないんだ」とつい思ってしまった。 #
by TOMHANA190
| 2005-12-21 16:29
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人生の御負け
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