最初に断っておくと時間を持て余して始めたのではない。 私にとって巡礼とは何により、心の落ち着きを求めてのこと。 神仏に対面して心を静めることに意義があると思ったから。 だから神社仏閣の単なるあら探しにウツツを抜かしているのでは決してない。 (勢い余って教育的指導を何度も発揮したことは認めるが) ![]() 以前狛犬の話をしていて、名古屋市内にどのくらいの神社があるかということを くどいくらいに話していたのを思い出した。 それによると、アトラス社の1/8700の地図で神社マークの箇所を数えてみたら、 名古屋市内に247箇所もあった、とある。 続いて、一番多かったのが中川区の43箇所。一番少なかったのが昭和区の7箇所。 地図に載っていない小さな祠のようなものも合わせると 最低でもそれの約3倍の700箇所はあるんじゃないだろうか、と大見得を切っていた。 しかしその後色々あってここで訂正すると、 一番多かったのは中川区の53箇所。一番少なかったのは港区の4箇所なのだ。 中川区の53箇所という数には正直言って私も驚いた。 名古屋市全体の20%以上もの神社が中川区に残っていたなんて。 ![]() しかし、私にとっての巡礼はそれこそ偶然から始まったということだ。 最初に訪れたのは矢場町の中公設市場の裏にあった「三輪神社」という何でもない神社。 その時は巡礼なんていうシショウな気持ちはさらさらなくて、 単なる近所の写真写りのいい所という理由から訪れただけ。 そうやって始めた巡礼、今年で4年目を迎える。 今までに何箇所の神社を訪れたのか、 それこそ私ですら正確な数はもう掴めなくなってしまった。 しかし、今までに巡礼に赴いたことのない区はちゃんと判っている。 中川区(53)と緑区(16)と守山区(19)だ。 3つの区とも辺境の地にあるというのではなく、たまたま地下鉄が通っていないとか、 あってもごくわずかしかないという、そういう理由にすぎない。 ![]() という訳で、今回は日曜日の早朝、初めての地である守山区に行ってきた。 しかし、地下鉄のない守山区へどうやって行ったのか。わざわざバスを使って行ったのか。 答は至極簡単。日本初の新交通システム「ゆとりーとライン」という 平成13年3月から営業している最新のガイドウェイバスを利用して簡単に行って来た。 (新交通と大見得を切ったものの、要はバスが専用道路を走るという単純なもの。 それも専用道路が高架とくれば、大いなるムダということか?) その論議は後でゆっくりするとして、まずはどうやって行ったのかを話そう。 いつものように地下鉄を乗り継いで名城線の「砂田橋」という駅に降り立った。 ![]() と、言っても「砂田橋」駅は名古屋屈指のローカル駅に代わりはない。 駅に降り立つ乗客もマバラなら乗り込む乗客もマバラという閑散としたアンバイ。 私としては駅の照明が60%ぐらいしか稼動してないこと以外は好都合なんだけどね。 改札口を通り過ぎ、お目当てのガイドウェイバスの乗り口を探すと直ぐに見つかった。 地上に出ているエレベーターの方にこれまたあるではないか。 思わず「ラッキー!」と軽い気持ちで口笛を吹いていた。 (というのも、この前行った「ナゴヤドーム前矢田」駅(どうでもいいけど長い名前だな) では地下鉄の改札からガイドウェイバスの乗り口まで「俺達には関係ないね」という感じで 接続が甚だ不便どころか、接続という名に値しないシロモノだったから) ![]() それがここ「砂田橋」駅では地下鉄のりばと地上とガイドウェイバスの乗り口が 1本のエレベーターで結ばれているという画期的な状況で私を迎えてくれていた。 早朝(7時頃)ということもあって乗客は私ひとり。これまた悪くない。 もちろん誰に断わる訳でもなく写真を撮りまくりました。 運行されていたバスは通常の一般道を走っているバスと代わりがなく、 バスの真ん中あたりから乗車券を取って乗り込んで、運転席の横から降りるという方式。 運転手側にはその都度の料金が判るように大きな電光掲示板があった。 HPで調べてみると、道路の中央分離帯上に設けた専用の高架を車両の前後輪に 取り付けた案内装置の誘導で走り、更に同じ車両で連続して走行できる特性も備えている。 高架専用軌道では車両の前輪と連動する案内装置がレールの内側を 正確にトレースするのでハンドル操作は不要。しかも交差点がないので、 朝夕のラッシュ時でも鉄道と同じようにダイヤ通りの定時・高速運行が可能とある。 ![]() 予想以上だと思ったことが2つあった。 ひとつは「小幡緑地」辺りまでしか行ってないと思っていたら 遥か春日井市の「高蔵寺」まで行ってたこと。 (当然、福祉特別乗車券という免罪符を持っている私は無料なんだが、 何故か無料適用範囲が大曽根〜中志段味間というのはどうしてなんだろう。 この先、守山区はまだまだ続くのだが、ここには適用されていないなんて理由が判らない) もうひとつはどんな田舎の駅でも高架にある駅と地上との間はエレベーターで結ばれていたこと。 (このエレベーター、地下鉄駅に接続した駅にはあって至極当然なんだけど、 どんな駅にも付いていたとなると、驚きを通り越してただただ呆れてしまった。 かといって、地上3階の所にある駅まで階段だけを使うとなると私なんか それはもう大変を通り越して苦痛以外何ものでもないと思ってしまうのだが) ガイドウェイバスの話はこれくらいにして、 肝心の巡礼の話は次回からということで、今日はここまで。 ![]()
by tomhana190
| 2006-06-07 07:05
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人生の御負け
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