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私だけのCD:40

BIN'S BEST


このBIN'S CDもこのCDで10枚目。ということは一応今回で最終回となる。
名残惜しいけど、どんな事にも最後はあるもの。
とにかく自分で言うのも何だが「BIN'S BEST」というベスト盤だけあって
あまたいる歌手の中から誰からも束縛されずに選びに選んだ16人。
普通の人には決して真似できない厳選のメンバーがとにかく揮っている。
そんな彼等と私との思い出はそれこそ芋ずる式に次から次へと出てくるんだな。
それこそレオン・ラッセルに始まって
トム・ウェイツまで、まさに珠玉の名曲ばかりなのだ。
まぁ、私の人生の集大成だと思って心して聞くように、
とでも言っておこうか。
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〈1曲目〉Song for you:Leon Russell
「Leon Russell」Original Release Date:1970
50年代後半から既にスタジオミュージシャンとして活躍してた彼。70年代には有名なシェルターレーベルを設立。そしてフィービー・スノーなどを世に出した。Dr.Johnとは違った意味で、なんか近づきにくい奇才という感じかな。なんか言いにくいんだけど、個人的に発掘した外タレの第1号が彼なんだな。余談だが、ライブCDの中にある「Jumping Jack Flash」を聞けば私が彼を選んだのもうなずけると思う。しかしその曲16分以上もあるのでこのCDに収録するのは無理。騙されたと思って1度聞いてみて。シャウト、シャウト、シャウトのオンパレードなんだから。
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〈2曲目〉Blueberry hill:Bruce Cockburn
「Breakfast in New Orleans Dinner in Timbuktu」Original Release Date:1999
彼はカナダ出身のシング&ソングライター。そして、ギターの名手でもある。彼は律儀な人だ。70年からコンスタントにほぼ1年に1枚新譜を発表し続けてきた。この努力は大変なもの。当然私も全部は持っていない。それにこんなに出しているのに何故かベストアルバムがないというのも凄い。なぜこんなに律儀なのか?まぁ一言で言っちゃえば曲を作るのが、歌を歌うのが飯より好きということなんだろうけど、頭の下がる人です。余談だが、私が知る限り名古屋で彼の曲をカバーしてるのは我がバンドGOBの雄サンぐらいのものだと思う。
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〈3曲目〉Come in from the Rain :Carol Bayer Sager
「Carol Bayer Sager」Original Release Date:1977
いちいちどうのこうのと言う間でもない。声がハスキーだ。作る曲がキュートでかわいらしい。いやいや違う。理由は簡単、彼女は秘密にしておきたくなるほど私には可愛い存在に見えてくる。ただそれだけなんだな。
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〈4曲目〉Have I told you lately:Van Morrison
「Avalon Sunset」Original Release Date:1989
彼は日本では無名に近い。ベルファスト生まれの彼はコテコテのアイルランド人。しかし、欧米では根強い人気があると聞く。彼独特の音痴1歩手前の妙にふらつく声にココロ引かれてしまうんだな。この曲は確かロッドスチュアートも採り上げていると思うが、全然厚みが違うのはどうしてなんだろう。余談だが、彼の唯一のデュエットの相手がクリフ・リチャード。この2人、変な取り合わせだ。クリフはさておき、彼はデュエットするタマじゃない。余計なお世話だと思うが、相手が可哀相だ。何故なら、彼はナチュラルにハズレるところが持ち味だから。だからクリフはサスガ。お疲れ様っていう感じなのだ。

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〈5曲目〉Don't let me be lonely tonight:The Isley Brothers
「Beautiful Ballads」Original Release Date:1994
彼等のキャリアもじつに長い。デビューは59年。それでもって01年にもチャンと新譜をリリースしたところが凄い。目紛しく変わるこの世界にあって、彼等は3人の本当の兄弟を中心に不動の地位を築いてきた。変わったのはアフロヘアーからオジサン頭になったことぐらい。余談だが、何年か前もうライブは見れないかもしれないと思って、わざわざ大阪Blue Noteまで彼等を見にいった記憶がある。
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〈6曲目〉Willing to forgive:Aretha Franklin
「Love Songs」Original Release Date:2001
たぶん60歳はとっくに過ぎていると思うんだけど、いつまでも若々しい彼女。98年に出した「a rose is still a rose」も年齢を感じさせないイイデキ。映画「ブルース・ブラザース」の感じとは全然違うのだ。余談だが、彼女の歌はすこぶるいいのに、体型がだいぶガタが来てクズレてきてしまったのはかえすがえすワタシ的には残念だな。
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〈7曲目〉That's the way I feel about cha:Bobby Womack
「Communication」Original Release Date:1971
彼のキャリアもスゴイ、60年代からずっと第1線で活躍してる。しかもボーカルスタイルは全然変わっていない。シャウト、シャウトだ。こういう調子で約40年続けてきた。継続はパワーなりを身をもって証明している数少ない人のひとりだ。余談だが、人は彼のことをMr.Soulと呼ぶ。調子に乗って出した訳じゃないとは思うが、彼の出したCDに「Mr.Soul」というのがあるはず。
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〈8曲目〉I've Grown Accustomed to Her Face:The Temptations
「For Lovers Only」Original Release Date:2002
80年代のあの頃、どう考えても時代遅れの感があるテンプスを何故聞きはじめたのか。そのキッカケが思い出せない。たぶんオーティスのY君に奨められたんだと思うんだが判らない。まぁいいか。00年彼等は「Ear-resistible」を出した。しかしメンバーもだいぶ抜け、出来はもういただけないの一言。今風の当たり障りのないボーカルグループになっちゃった。でも、そのうちにきっと不死鳥のごとく復活するに違いないし、ファンのひとりとして温かく見守っていこう。このグループは私にとってそういうグループなの。
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〈9曲目〉 Feel Like Walkin' in the Rain:Millie Jackson
「21 of the Best」Original Release Date:1989
Soul界の正統女性シャウターの第一人者。江戸時代の花街に地方から売られてきた子娘が、ミズに慣らされて下品でハスッパなヒトクセもある女郎になった、みたいな人(私は勝手にそう思っている)なんだけど男の私としては何故か許せちゃうな。そんな彼女の右に出る人はまだ現れない。そりゃそうだろう。余談だが、74から75年にかけて彼女のレコードを東別院の私のアパートで雄サン達と聞きまくってた日が思い出される。数少ない青春の思い出だな。あれから30年近く経ったが、彼女の歌はちっとも色褪せない。愛の虜になった女を今でも歌い続ける、ただただ頭が下がる人です。
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〈10曲目〉Golden heart:Mark Knopfler
「Golden heart」Original Release Date:1996
最近は映画音楽ばっかり出して、第2のライクーダーみたいな彼だけど、私はカッている。ギターが上手いのはもちろんだが歌がいい。あのボソボソした感じがたまらない。アメリカ人にはない歴史の風雪みたいなものを、彼には感じてしまう。ハデさは全然ないがココロ落ち着くこんな曲もいいかと思って入れてみた。だけど彼はまさしくスイもカライも知り尽くした大人のミュージシャン。見た目はたいしたことないがそんなこと関係ない。なんて言おうが私のお勧めギターリストNo.1なのだ。
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〈11曲目〉Walk between raindrops:Donald Fagen
「The Nightfly」Original Release Date:1982
彼の所属してたスティーリー・ダンもドゥービーとは違った意味で一世を風靡した。しかしドゥービーの換わりのバンドは見つかっても、彼等の換わりはとうとう出なかった。それぐらい斬新で画期的なバンドだったと今でも思っている。でも贅沢なバンドだ、なんせMichael McDonaldがコーラスとして参加してたぐらいだから。
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〈12曲目〉After All This Time :Melissa Manchester
「When I Look Down That Road」Original Release Date:2004
彼女も私の前から姿を消したひとりだ。決して歌がウマイ人ではなかったけどあの頃は確かに何か感じるものがあった。今、久しぶりに聞き返してみたら、甘酸っぱくもワクワクしてた青春の思い出がフツフツと蘇ってきて、ちょっと胸が熱くなった。彼女は今でも元気にしているだろうか。イタリア系の彼女のこと体型が崩れてないか心配になったきた。
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〈13曲目〉Feel like rain:John Haitt
「Slow Turning」Original Release Date:1988
この曲は私が思うに彼のベストだ。彼を知ったのはなに言おうライ・クーダーのレコードで。作曲のクレジットに彼の名前を見つけたのがきっかけ。しばらくして彼のレコードも発見して、それ以来ずっと追ってきた。デビュー当時はどことなく都会的で華奢な感じだったが、その内に一皮剥けたのかどこかの牧場で毎日牛を追い、嵐にあえば立ちすくむ。感情を抑え健気に家族を愛する迷える父親を見事に歌える様になっていた。
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〈14曲目〉I want you to hurt like I do:Randy Newman
「Land of Dreams」Original Release Date:1988
88年この曲の入ったCDを出して、忽然と隠れてしまった彼。それまでコンスタントに出していた彼に何が起こったのか私は知らない。次のCDが出たのは、それから11年後の99年。余談だが、「私が君にしたように、今の私はあなたから傷つけられたい…」と奥さんと子供に悲しい思いをさせた男のこの歌は、因みにCDの最後を飾っていた。
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〈15曲目〉I don't want to know:Gladys Knight
「Just for You」Original Release Date:1994
はっきり言って、私にとっての女性ボーカルNo.1は彼女です。ThePips時代、世の中はダイアナ・ロスとかがもてはやされていたけど、私が歌声から大人の女性を感じたのは彼女だけです。他の人よりは声のキーは少し低めで、感情を簡単に露にしない歌い方。私にとってのLady Soulはまさしく彼女です。
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〈16曲目〉Little rain:Tom Waits
「Bone Machine」Original Release Date:1992
彼のことは忘れもしない研チャンに教えてもらった。もう25年以上も前の話だ。シンガー&ソングライター系でピアノを弾いていた。どうして研チャンから彼を取り上げてしまったのか定かに覚えてないが。私のお勧めNo.1は文句なく彼だ。今は頭のおかしなただのオジサンになった訳だが、なにか捨てがたい愛着みたいものが私の心に残っている。


以上、涙のチョチョ切れんばかりの私の宝物16人、いかがでしたか。
どう、気に入ったシンガーはいたのかな。
今年50ウン歳になってしかも、脳硬塞の後遺症に悩まされる私だが、
考えようによってはつくづく幸せ者だなと思う。
こんなに素晴らしい人達と知り合うことができたことに。
やっぱ人生捨てたもんじゃないと思う今日この頃です。
これで今回の長々続いた「BIN'S ALBUM」全10枚の紹介は終了。
また、手を変え品を変えてヤルと思うから、それまで暫しのお別れだ。
では、また。
by tomhana190 | 2006-05-25 08:47


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