ワタクシ事で恐縮だが、今日私の53回目の誕生日を迎えた。 53歳という年齢を、まだまだと思うのか、もう既にと思うのか、 人各々の人生観によるのだと思うが、 5年前の2月の寒い夜、突然の脳硬塞に倒れて緊急入院。 3つの病院を渡り歩いて半年を過ぎた頃、退院した。 身体の左半分にマヒが残った私は、今までとは全然違う生活に慣れるしかなかった。 身体の左半分の神経が繋がらないため、思うように動かせない毎日。 バランスが崩れているため、朝起きると動かない身体のストレッチから始める毎日。 昨日スムーズに歩けたのに今日は歩けないかもしれない、そんな心の恐怖と戦う毎日。 口の中にまでマヒがあるので話もままならないし、 とちるんでないかという緊張が新たな緊張を生む毎日。 そんな毎日だが、この病気から逃げずに向き合っていこうと思う。 前向きに明日のことだけ考えて生きたいと思う。 妻と口喧嘩した時、自暴自棄に陥った時、このCDが慰めになると信じて。 「Foreign Affairs」Original Release Date:1977 この人、難しいコード進行とか複雑な構成とかいったものと無縁な人。そして歌詞の中は酔っ払いとか娼婦とか、そういった世間の下住みの人達がやたら出てくる。この曲はなんか「メダカの学校」みたいで、障害者(私的には嫌いな言葉なんだが)の私にはピッタリな曲に聞こえてくるんだな。心に沁み入る3拍子とでも言っておこうか。 CDが見つからなかったので「Viva Seguin/Do Re Mi」でごカンベンを! 意外にも彼等にはホントにハマってしまった。セコセコしてなくておおらかな音作り、彼等の歌う歌は時代の流れに関係なく人生そのもの。こういう歌を歌う人達がまだいることを、それまで知らなかった不明を恥じている今日この頃です。いい加減な私が言うのもなんだが、日々これ研鑽という訳ね。 「The Best of Third World」Original Release Date:2004 この感じ、何か懐かしい。レゲエで一世を風靡した彼等もデビューから今年で30年以上も経っている。あれ以来、これといったヒット曲はないがジャマイカの風に吹かれて、いいペースでCDを出し続けていると聞く。ビックになろうとも、奢れることなく故郷の風を忘れない彼等にエールを送りたい。 「Minute By Minute」Original Release Date:1978 マイケルの歌にうんざりした時何かにこの曲を聞いていた。別にたいした曲ではないんだが、彼等には珍しく女性コーラスも入って、まさしくカルフォルニアの青い空って感じ。要はドライブの時にはもってこいという曲なのだ。 CDが見つからなかったので「In the Middle of It All」でごカンベンを! 彼のことはあまり詳しくは知らない。キャリアは長いようだがはっきりしない。新栄にあるOtis'のY君なら詳しいのかもしれない。私はライ・ク−ダーが歌った「Go gome girl」の作者としてぐらいでしか知らなかった。そんな彼がホントに久しぶり93年「Lonely just like me」を出した。この曲もその中の1曲。その後、すぐ亡くなったと聞く。 「 Very Best of Joe Jackson」Original Release Date:2001 はっきり言って彼は好きなアーティストじゃない。それは曲じゃなくて彼の声。なんか下品で舌ったらずな、イギリスのアンチャンそのままの声をしてる。しかし、曲はいい。ジャズぽいのは個人的にダメだが、その他はマズマズじゃないかな。この曲も昔、MTVで見て気に入った。声に似合わずお洒落な感じだと秘かに思っていた。 CDが見つからなかったので「Djobi Djoba」でごカンベンを! この曲が私の好きな「鬼平犯科帳」のエンディングテーマ。池波ファンとしては押さえて置かなくちゃあいけない曲だな。しかし純粋な時代劇のテーマ曲によくこの曲を使ったなと他人事ながら感心させられてしまう。プロデューサーは出来た人と見た。江戸時代の市井の人の喜怒哀楽を場違いなスペイン音楽が何の違和感もなく見事に消化していた。 「The Sky Is Crying」Original Release Date:1991 彼を初めて知ったのはいつか忘れたけど、金に五月蝿いデビッド・ボーイが新曲にわざわざ彼を起用したというニュースを聞いた時が最初じゃなかったかな。それ以後、別に気にはしてなかったけど、死んでからチョッとだけ見直した。でもハッキリ言って、彼のやってたブルースを好きになることはないな。 CDが見つからなかったので「Have a Little Faith in Me」でごカンベンを! 確かライ・クーダーの「Borderline」(80年)の中の曲で「The way we make a broken heart」という曲の作者だというのを知ったのが最初。この曲、メロディアスないい曲だった。それ以来彼のCDは全て買ってきた。また彼の曲はいろんな人に歌われている。ボニー・レイット、ウィリー・ネルソン、フィル・コリンズ。変わったところではバディー・ガイ、ポーラ・アブドゥールなんかも歌ってる。そんな彼はまだ一度も日本に来たことがない。94年に出た「Comes alive at budokan?」というライブアルバムのタイトルはジョークらしい。全曲アメリカでの録音。しかし彼が飛行機を嫌いだという話は聞かないので、ぜひ日本に来てライブをしてもらいたいものだ。 「The Best of Chris Rea」Original Release Date:1995 この曲はたまたまの再発見組。彼にはもっと有名な曲が他にたくさんあるけど、こんな曲もまた彼らしい。私事で恐縮ですが、病気になる前は最低でも月に一度は釣りに行ってた。それも山谷を駆け巡る渓流釣り。退院後、一度だけ川に行った。しかも川辺まで歩いていけるようなそんな川。しかし、今年はぜひ行ってみようと思う。魚は釣れなくても、その自然に同化していたい。梅雨が開けたらぜひ行ってみよう。 CDが見つからなかったので「Hello」でごカンベンを! 立て続けにヒットを飛ばしMTVを賑わかしてたと思っていたらピタッと見なくなった彼。この曲の入ったCDを見つけたのが97年。長いブランクがあった。どうも奥さんとの離婚問題がコジレ、レコード会社と契約できなかったみたい。しかし、ライオネル節は健在。あの当時を感じさせる曲を聞くのも、どこか懐かしくていいかな。 「The Ultimate Otis Redding」Original Release Date:1986 本物はいつ聞いても古さを感じさせないとは彼のことを言うのだと思う。彼は62年にデビューして67年の飛行機事故で亡くなった。享年26歳。この短い活動期間の間にしかし、119曲を録音して数多くの名曲を私達に残してくれた。死後、発表された「Dock of the bay」もそのひとつ。余談だが、この曲は何故かカラオケにもあったのでたまには歌っていたが全然サマにならなかった。でもその内ライブで取り上げようとそれこそトライしてたんだが、今となっては幻の名曲になってしまった。 「For Lovers Only」Original Release Date:2002 アマタあるボーカルグループの中の最高峰だと私は信じている。メンバーチェンジを繰り返しオリジナルメンバーはひとりしかいなくなってしまった。しかしテンプス(通はそう呼ぶ)サウンドは健在だ。この曲を含めて全曲死んだメルビンに捧げるアルバムになってる。全曲古いスタンダードを見事なまでに自分達の音にしている。必聴(こんな熟語あるかな)だな。 本人のCDが見つからなかったのでAaron Nevilleの「Use me」でごカンベンを! この人はバンドの研チャンに教えてもらった。私が知らないぐらいだから、きっと無名なんだと思う。しかし、CD1枚聞いてすっかり気に入ってしまった。ジャズとブルースとR&Bが妙に混ざり合った、妙にイロッぽいナウイ(この言葉はもう死語だろうな)サウンドしてる。でもきっと彼みたいな人はアメリカにゴロゴロいるんだろうな。彼のCDを聞きながらつくづくアメリカって国は凄い国だと思った。 「Bop Till You Drop」Original Release Date1979 私の個人的な意見を言わせてもらえば、彼は最高のアレンジャーだと思う。この曲も、なんでもないR&B曲をよくもここまでのインスト曲に変えたと思う。そして彼が素晴らしいのはもちろんだが、回りの取り巻きも相当の通が固めている。ジム・ケルトナーやボビー・キングなど涙がちょちょ切れるほど嬉しくなってくるのは私だけか。しかし映画音楽で儲かっているのかCDの出が遅いのが気になるな。 「It's Real」Original Release Date:1999 彼等を初めて知ったのはと言うと97年のとある秋の日、何気なく見てたMTVの画面に飛び込んで来たのでした。見た瞬間「これはいける」と感じたのはもちろん。「久々のヒットだな」と日頃うるさい私が目尻を思いっきり下げたのでした。しかし、最後のクレジットを見忘れ、彼等の名前も何も判らない。それから暫く、MTVを見続けたのですが2度と再び私の前には現れなかったのであります。そうこうしてるある日、新栄のOtis'で「こんな話で判らないとは思うけど、コウコウこういう感じのグループで、知らないかな」とY君に、もちろん知らないとは思うけど何気なく話をしたんです。するとY君がまさしく間髪をいれずに答えてくれたのでした。「ひょっとしたらケーシイじゃない。彼等だったらCDあるから聞いてみる」とおっしゃるじゃありませんか。絶望の縁で仏様に遇ったような、なんか年甲斐もなく得した気持ちになったのを今でも鮮明に覚えているんだな。 「Ten Summoner's Tales」Original Release Date: 1993 この曲は映画「レオン」のエンディングに使われていたので知ってる人もいるかと思う。私の個人的見解では、曲はいいんだが彼の声はいただけない。そして、私は昔から彼を認めていない。何故なら歌に重みがないからだ。声に男のしがらみが感じられないからだ。まぁ問題はあるが、この曲を切っ掛けに、なお一層励んでもらいたいものだ。 ♪ 所詮、心根の弱い私はついついへこたれそうになってしまう。 そんな時、妻のキビシイ励ましで何とか立ち上がってこれた。 これからもずっと日々感謝感謝の連続である。 次回でこの特集もフィナーレを迎える。ではではまたね! (万一、ここに用意したサンプル曲をあなたのPCで聞けない場合は あなたのPCに合ったWindows Media Playerをインスツールすると聞けます)
by tomhana190
| 2006-05-25 08:33
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人生の御負け
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