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私だけのCD:37

BIN'S ROCK


今回は私とロックとの手前勝手ながら劇的ともいえる出会いの頃の特集です。
懐かしくて涙がチョチョ切れちゃう人や、当時の事が嘘のようにつまらなくなった人や、
どうなったかまったく判らなくなった人など人生こもごも。
でもどの曲もあの頃を感じさせる熱い息吹みたいなものがヒシヒシと私の胸に迫ってくる。
ホントに不思議なんだが、あの頃キラ星のごとく輝いたアーティストが
次から次へと出てきては消えていった。
当時はナントも思わなかったが今から思うと恐るべきこと。
超新星の爆発が連続してあったような2度とない貴重な瞬間だった。
それに商業ベースに乗ろうが乗らまいがロックはあの頃、
確実に私の心を掴んで離さなかった。
30年以上も前の右肩上がりの元気な音楽を、今は元気のないあなたと私に送ります。
「さあ、元気を出して」心に響くビタミン剤「ロック」を飲まなくちゃ。
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一応このCDのためにデザインしたジャケットがコレ。

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〈1曲目〉Little wing:Jimi Hendrix
「The Best of Jimi Hendrix」Original Release Date: 1998
確か20代なかばで彼は死んだ。しかし、今彼の歌を聞いても全く色褪せてないから不思議だ。当時は異端児だとか、色モノだとか言われてたけど、今聞いてみるとまったくと言っていい正統ロックだ。彼が死んだ時の年齢と同じぐらいの子供がいてもおかしくない今の自分に、痛いような月日の流れを感じざろうえない。余談だが、ジミヘンに狂ってたエルのシゲちゃんのバンド「アジフライ」が近頃何故か懐かしい。
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〈2曲目〉Helter skelter:The Beatles
この曲はサービスが受けられなかったのでHelter skelterでカンベンを!
余りにもハバのある彼等の曲の中で、この曲はロックらしいと言っていいのでは。しかし今聞いても全然色褪せてないのはサスガだ。当時彼等の音楽は何を聞いても新鮮だった。私の青春(仮にあったとすれば)は彼等の新曲に一喜一憂したあの頃なんだろうな。今の私がこうしていられるのも彼等のオカゲかもしれない。余談だが、初めて自腹を切って買ったレコードがこの曲が入ってた『ホワイトアルバム』なんだな。中学3年の1月だったと記憶してる。
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〈3曲目〉Take it all:Badfinger
「Straight Up」Original Release Date: 1971
世の中ではビートルズの弟分的存在ぐらいにしか評価されてない彼等だけど、こうして聞き直してみると結構いい。惜しむらくはピート・ハムの自殺が痛かった。だから結局バンドの寿命は短かった。たしかアルバム3枚出して解散じゃなかったかな。
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〈4曲目〉Fool:Chris Rea
「The Best of Chris Rea」Original Release Date: 1995
彼を知ったのはこの曲の入ったLPを買った時、でもどうして買ったのか思い出せない。その後、結構声が好きで何枚か買った。それに一度金山にライブを見に行ったこともある。スプリングスティーンのように爆発的に人気は出なかったが、コツコツ今でもCDを出している。好感がもてる人だ。
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〈5曲目〉20th century boy:T-Rex
「The Ultimate Collection」Original Release Date: 2002
イロモノロックの頂点をいったバンド。この後、雨後のタケノコのように出てきたロキシーミュージックやデビッド・ボーイ何かてんで彼等の足元にも及ばないな。しかしマーク・ボランが死んだのが29歳とはちょっと驚きだ。
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〈6曲目〉Island:Gregg Allman
「The Best of Gregg Allman」Original Release Date: 2002
Allman Brothers Band解散以後、鳴かず飛ばずだった彼。白人ブルース系バンドもほとんど解散し、どうしてるんかなと思ってる矢先にこのCDを見つけた。感想は「まだまだ頑張っているじゃない」。余談だが、97年久々に「Searching for simplicity」を出して気を吐いた。全曲ブルース。結局、彼の頭の中はスリーコードしかないみたいだな。
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〈7曲目〉Miss Sun:Boz Scaggs
「Hits!」Original Release Date: 1980
ブルースマン上がりの彼。初めはガッツがあるかと思ったんだけど、最近はいたってメローな路線を走ってる。しかし考えてみると、彼の声でロックをヤルのは少々酷な気もする。今では落ち着いた歌声で女性ファン(日本人)を魅了してるみたいだ。
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〈8曲目〉You're made that way:The Doobie Brothers
「Livin' on the Fault Line」Original Release Date: 1977
70年代の後半、飛ぶ鳥を落とす勢いで彼等はビッグになり、ヒッピーやマリファナといったダーティーのイメージを払拭してNo.1になった。彼等のことはデビュー当時から知っていたが、チャラチャラした感じで本当のこと言うとそう好きではなかった。でもマイケル・マクドナルドの加入により大人のバンドに華麗に変身を遂げた。それから好きになった。そうは言ってみたものの、人前で彼等の曲を一度もヤッタことないのは何でかな、何でだろう。
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〈9曲目〉All that you dream:Little Feat
「Waiting for Columbus」Original Release Date: 2002
私はあんまりこのバンドのことを知らない。当時、ジャケットのイラストといい、なんか素直じゃないなという感じがしてた。しかし、ヒョンなことから解散後のローウェル・ジョージを知り、気になるバンドになった。どうでもいいけど、どうして私のお気に入りは若死が多いんだろうな。この曲はあの頃の活気溢れるライブを彷佛させる秀作です。ホントにいいライブがたくさんあったんだな。
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〈10曲目〉Spring fever:Orleans
「Still the One」Original Release Date: 1990
このバンドはデビュー当時、西のドゥービー、東のオーリアンズと呼ばれてた記憶がある。その後の展開はドゥービー圧勝に終わるのだが、私にはこのバンドの方がより思い出が強かった。ドゥービーは巨人みたいにメンバーを補強して強くなり、彼等はメンバー補強もなくジョンホールひとりの才能で立ち向かって敗れた、まるで国鉄スワローズみたいなもんだな。おっとどっこいそんなことない、今でも時々新譜を出す彼等に拍手を送りたい。
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〈11曲目〉Skysceper commando:Elephant's Memory
CDが見つからなかったのでジョン・レノンのレコード「Woman Is the Nigger of the World」でごカンベンを!
めちゃめちゃマイナーな彼等を知る人はほとんどいないと思う。唯一日の目を見たのが、ジョン・レノンのレコードのバックバンドに使われ一躍有名になった時ぐらいなものか。しかしいい時は長く続かなかった。彼等はこの自分達のレコード1枚出したきり、歴史の向こう側に綺麗さっぱり消えてなくなってしまったのだ。
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〈12曲目〉Like a rock:Bob Seger
「Greatest Hits」Original Release Date: 1994
彼は私の心の先生。この曲は何故か映画を見てる様な気持ちにさせてくれる。話は変わるが、私はロックは好きだがハードロックにはとんと感心がない。あんな機械のパワーに頼ったような単純でただ大きい音、長髪と入れ墨さえあればいいというような自由と我がままを履きちがえた軽薄なヤカラの音楽は眼中にない。その点ボブの歌からは酒・ドラッグ・女といった薄っペライ見てくれロックにはない大切な人生のキビみたいなものを何故か感じてしまうのは私だけだろうか。
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〈13曲目〉Relaxing town:Stephen Stills
「Stephen Stills 2」Original Release Date: 1971
この曲は今でも好きだな。今聞いても元気があってなかなかよろしいという気分だな。彼も第一線から姿を消した組だが、なんかもったいない感じがするな。今ではとんと聞けなくなってしまった素直でバカ正直、直球一本のストレートなロックを体現している彼なんかが老骨にむち打ってもうちょっとガンバってもらはなければいけないのにな。
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〈14曲目〉She's not in love:Larsen Feiten Band
「Full Moon」Original Release Date: 2005
彼等はあの当時流行ったポッと出のヒュージョンバンドではない。スタジオセッションマンとして幾多のシンガーのレコーディングサポートを勤めてきた彼等。本物の何たるかを知る彼等。最近は御無沙汰みたいだが2人それぞれ頑張っているんだろうか。ちょっとばかり心配だな。
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〈15曲目〉Why can't this be love:Van Helen
「The Best of Van Halen, Vol. 1」Original Release Date: 1996
デビッド・リー・ロスのアクの強いボーカルが看板だったけど、他の3人は悪気のない田舎のアンチャンみたいで対照的だった。特に驚異的なテクニックをひけらかさず、楽しそうにギターを弾く童顔のエドワードに好感が持てた。でもデビッドの後にボーカルとして入ったサミー・ヘーガーは結局このバンドでは大成できなかったみたいだ。
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〈16曲目〉Rocks:Primal Scream
「Give Out But Don't Give Up」Original Release Date: 1994
やっぱりバンドとしてはBクラスだと思ってしまう。いわゆる英国のヘナヘナバンドという感じか。94年、彼等は鳴り物入りで彗星のごとく英国のミュージックシーンに現われた。しかし当時の流行りみたいなナヨナヨした曲ばかりで全然ロックしていなかった。でも中にこういう飛び切りイキのいい曲がある、ヘンなバンドではあったな。現在の彼等のことはもう知らない。
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〈17曲目〉Cheap sunglass:Z.Z. Top
「Greatest Hits」Original Release Date: 1992
ここ迄くるとマンネリズムも一種の芸術だという声が聞こえてきそうな彼等。71年のデビューから不動の3人で頑張っている。確かボーカルのオジサンは60近いんじゃなかったか?飛行機が嫌いで国内ツアーしかしないと聞く彼等がちょっと前、長野の山奥の小さなライブにわざわざ来て、1回だけのライブを無事コナシ、しかし全国ツアーもせずにそのまま帰ったという話を聞くと、テキサスのヘンクツ王の面目躍如といったところか。どうでもいいけど、確か以前ホンダの軽のCFに彼等が出てたけど、どうして軽の販売と彼等が結びつくのか私には全然納得がいかなかった。彼等の乗る車はやっぱりバカでかく、ガソリンを垂れ流すキャデラックあたりがお似合いじゃないのか。しかしテキサスの荒くれ者も最近、心変わりしたのか、いたって大人しい毎日みたいです。


この特集、私的には涙なくしては聞けなかった。
若き日の思い出が一斉に飛び出してきた、そんな感じだっだ。
高校を卒業したばかりの17歳からライブハウスに入り浸っていた27歳までの10年間、
ズッとロックだけを聞き続けてきた。まさにロックは私の人生全てを決めてきた。
ぎっしり思い出が詰め込まれているあの頃のロックに諸君、エールを送ろうではないか。
ではでは、またね!
by tomhana190 | 2006-04-01 10:26


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