突然ですが、あなたは名古屋市内に地下鉄の駅がどのくらいあるのか知っていますか。 名古屋の街には東山線・名城線・名港線・鶴舞線・桜通線それと最近開設された 上飯田線の6つの路線が縦横無尽(ちょっと大袈裟だが知らない人には これぐらいでちょうどいい)に走っている。そもそも名古屋の地下鉄は今から48年前の 1957年11月15日、東京・大阪に次ぐ日本で3番目の地下鉄として 名古屋〜栄町(現在の栄)間が開業したのが始まり。その後の延長開業で、現 在「東山線」は中川区の高畑から名東区の藤ヶ丘までの路線を持つ。 名城線は北区の大曽根〜港区の名古屋港までの2号線と瑞穂区の新瑞橋〜千種区の 名古屋大学までの4号線の総称だったが去年の秋、遂に名古屋大学〜新瑞橋間も 開業したので全国初の地下鉄環状運転路線となった。 それにともない環状線部分を今まで通りの「名城線」とし、金山〜名古屋港間を 新たに「名港線」と名付けた。「鶴舞線」は西区の上小田井から名古屋の中心部を経て 日進市の赤池までの路線である。また、上小田井で名鉄犬山線と赤池で 名鉄豊田線と直結しており、名古屋市営地下鉄で一番最初に他社との 相互直通運転を行った路線でもある。 そして「桜通線」は中村区役所から天白区の野並までの路線である。 全駅にエレベーターと障害者用トイレを設置するなど、誰もが利用しやすい 「人にやさしい地下鉄」を目指して駅施設の充実をはかっているそうだ。 「上飯田線」は2003年3月27日、名古屋市営地下鉄として北区の平安通・上飯田間を 新規開業した。将来の計画では平安通から南へ延伸され丸田町で 東部線(計画路線・仮称)に接続する予定だという。 以上が名古屋の地下鉄の現状ということになる。それでは最初の問の答えだが、 2005年8月現在、名古屋には83の駅があるという。 それと名古屋市営100%ではないが、名古屋臨海高速鉄道株式会社 (名古屋市・愛知県・名古屋港管理組合と民間16団体が出資)という会社が 新たに開業した「あおなみ線」という名古屋駅〜金城ふ頭を10駅で結ぶ 地元期待の新線(全線地上を走るので地下鉄とはいいがたいが)もできた。 それにしても出来てから半世紀近くも経ってすっかり土地に密着し、 街の顔にもなった駅や出来て間もないので、まだ街にしっくり馴染んでない駅や 新旧、千差万別いろいろな駅があるみたいだ。 名古屋の人口は現在2,212,950人(今年7月日現在)もいるそうだ。 市制施行の明治12年157,469人だったのが増えれば増えるもんだ。 駅にいろんな顔があるように街にも様々な顔がある。千種区・名東区といった地区は 山の手と呼ばれ、上品でハイソな生活が営まれているようだし、 ]西区・中村区といった地区は今でも下町と呼ばれ、人情味の溢れる生活が 残っているみたいだ。南区・港区は今でもバリバリの工場地帯、労働者の街だ。 この不況の中、活気を取り戻しているのか心配だ。昭和区・瑞穂区の辺りは 落ち着いた住宅街に包まれて教育施設が点在してる。 また、それぞれの駅にはその駅に似合った街がある。若者で賑わう情報発信の シャレた街や年寄りが憩える神社仏閣の街など。駅を訪ねてみて初めて判る、 その街の良さと人情の機微。そして、からくも残ったその街の歴史と面影。 今は知らなくても、そういう駅と共に駅に育まれてきた街も探せば今でもきっとあるはず。 それら全てを大胆に網羅して、今回『名古屋地下鉄の旅』という地域密着型の 大百科を何故か作ろうと思ったんだ。 しかし、こう見えて名古屋という街はあくまで広いのだ。 地下鉄の通ってない区がまだ2つもある。北部の守山区と南部の緑区だ。 今回は涙をゴクゴク飲んだつもりで2つの区にはまたの機会とさせてもらった。 またヤルにあたって自分に課したことが4点。1:取材はどんなに遠くて、長くて、 辛くてもただただ自分の足だけでやり抜くこと。2:有名・無名、はたまた規模の大小、 見かけの善し悪しには捕われないこと。3:思ったこと、気になったことを包み隠さず堂々と。 4:あくまで見る目はキャパ、見つめる心は松尾芭蕉になりきって理想は高くいつもの調子で。 地図を片手にデジカメを首からブラ下げて、地下鉄でのオデカケ (なんせ、障害手帳があるから地下鉄は言うに及ばず市バスからあおなみ線まで 全〜部タダなのだ)の毎日が続のだ。それではそろそろ発車の時刻、 名古屋の駅を隅から隅へと回るさもしい旅の始まりです。
by tomhana190
| 2005-12-22 11:59
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人生の御負け
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