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リハビリ日記:100

突然の話

今日、国立EN病院に手の方のリハビリを受けようと行ったところ、
担当の新妻先生Sさんから突然、思わぬことを言われた。
「4月から医療の報酬制度が改定されて、発病から6ケ月以上経った患者のリハビリは
医療機関としては受け付けれなくなった」と。
要はリハビリという医療行為は4月からは発病から6ケ月以内の患者にしか適用されず、
それ以外の人には医療機関としての病院ではもうできなくなったということ。
無料だったものが単に有料になるとかというような話ではなく、
報酬制度が変わって医療行為自体が受けれなくなるという話だった。
どんな話にも抜け道みいなものはあるらしくて、
私立の病院の中で実費でリハビリをしている病院を探すと、
ひょっとしてやってもらえるかもしれないし、
また個人的に出張リハビリをしている人を探して頼むとか、
介護保険を利用してデイサービスの一環でリハビリが受けれるのかなというあやふやな話。
病院でリハビリを実際に担当している人に聞いてもこんな感じ。
とにかく、はっきりとした話が聞けないことがこの国の情けなさを物語っている。

私自身の話をすると、現在発病から既に4年以上が過ぎているので
リハビリをヤッタからといって日に日に目に見えてよくなるという状態ではない。
(少なくとも発病から2年以内に改善しなかったらそれ以降は無理と言われていた)
そんな訳で、足の方はわざわざリハビリを受けなくても日常的に歩くこととか、
サポートを受けなくても自分自身でやれることがきっとあるはずだ。
(現在、装具を付けて、杖を突きながら歩く(万歩計で1万歩ぐらいは可能)ことはできる。
昇り階段は手摺を持たなくて、杖だけで上がることができる。
下り階段は歩道橋のような歩幅が広いところでは杖だけで下ってくることができるが、
普通の階段では手摺を持たなと下ってくることはちょっと無理だ)
しかし、手の方はそんな訳にはいかないし、そんな簡単な話ではないような気がする。
というのもリハビリを定期的に受けないでいると、
今までどうにか動いてたものが段々固まって動かなくなるとか、
または動くものの、だんだん可動範囲が狭くなってしまう。
何より万一の時に私のことを知っている人に相談できなくなるのが一番恐い。

実際、どうなっているのかと思ってHPで検索してみたが、
さっぱり意味の判らない文章のオンパレードであった。
曰く、中医協総会の診療報酬改定について答申で関係のあるところを抜粋すると
「施設基準により区分していた現行体系を四つの疾患(1.脳血管疾患等 2.運動器
3.呼吸器 4.心大血管疾患)別の評価体系に改変。
集団療法は廃止され個別療法のみとし、各々に算定日数の上限が設定された」とのこと。
06年度 医科診療報酬改定についてでは「維持期リハビリテーションの重要性を否定し、
リハビリテーション関連点数に算定上限を設けたことです。在宅療養の継続のためには、
日常生活動作を低下させないことは重要であり、
そのためのリハビリテーションをむしろ積極的に評価すべきです。
リハビリテーションの上限設定は制限回数を超える医療として混合診療
(詳しくは健康保険法では治療行為はすべて医療保険で給付しなければ
ならないと定められています。混合診療とはこの制約をなくし、治療行為の一部を医療保険で
給付し、一部を自費診療(全額患者負担)で診るという、保険給付と保険外の自費診療費を
混合した診療をいいます。これが全面的に認められると、保険のきかない医療が拡大し
患者負担が増えます)の拡大にもつながり、問題です…」
という訳の判らない言葉の羅列ばかりが並んでいるだけで
「それで、いったいどうなるんだ」という、本来一番大事な疑問にはとうとう答えてはくれなかった。
こうして、私が受けていたリハビリは訳の判らぬまま突然打ち切られてしまった。

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写真は国立EN病院のリハビリ棟
by tomhana190 | 2010-03-09 08:22


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