昭和53年発行…定価1,900円 借りてきて言うのもなんだが、この本、昔確か私が買った本だった。 本を持った時そう思った。かれこれ30年程前、栄のデザイン事務所に勤めていた頃、 行商みたいな感じで本を売りに来た人から買った本がこの本だった。 そうに間違いない。その頃はササッと見て妙に納得したんだが、お決まりの本棚の 藻屑となって今じゃどこにあるのかも定かでない。その本をまた借りて来るとは、 なんか不思議なエニシで結ばれているみたい。内容的にはこれといったものもないみたいだ。 郷土の歴史入門書といったところか。 舟橋武志著:昭和59年発行…定価980円・昭和59年発行…定価980円 この本にはブックショップ「マイタウン」という出版社が編集したシリーズで 全区16冊もある。こういう本どうしたもんか迷ってしまうんだな。 私にとって面白いかと言えばそれはそうなんだが、それがどうしたと 素直に反論もしたくなる。なんか全編、昔こういう所がありました。 それはそれはよかったですよチャンチャンで終わっている。『ぶらっと中村』も 似たり寄ったり。こういう本を書いている人は文章も似てくるのか、 細かくていいんだが気を許していると思わず向こうの手の内にはまりそうな仕掛けがある。 私が思うに、知識は知識として出来れば避けて通りたい本達なんだな。 小林元著:昭和59年発行…定価1,300円 久しぶりに私の探し求めていた本に出会うことが出来た。 これだから図書館通いはやめられない。著者は地元に生まれ、地元の学校の先生になり、 最後は郷土資料館の運営委員になった歴史好きの御仁。この本には千種区を通っている 有名な飯田街道から誰も知らない四観音道・ほうろく街道に至まで、 名古屋東部を通っている歴史の道7本をたどりながらソレゾレの街の変遷を つぶさに書き綴っている。内容が緻密で、しかも今の地図に旧道の位置や 今は影も形もない池などが描いてあり、私にでも良く判るシロモノだった。 そう、私の探してた本はこういう本なのだ。嬉しくなって一気に何度も隅から隅まで 読み尽してしまった。蛇足だが、参考文献に取り上げていた本の何冊かもついでに 借りてみることにしたので、その内ここに登場すると思います。 名古屋市教育委員会著:昭和57年発行…定価3,000円 この本、タイトルがいい。だから私もたくさんの本の中からワザワザこの本を借りてきたのだ。 外表紙もいかにもという感じで実にいい。しかし、中身がイマイチだった。 『道ーその歴史地理的考察』で始まり『文学に現れた街道』、最後は『年貢の輸送と道』 なんていう超マニアックな内容がこれでもかというくらいテンコモリ。 今の私にはアカデミック過ぎてどうにも手には負えないと、ペラペラと頁をめくって すぐ実感したんです。見るべきところと言えば『街道と川柳』の中で「一里塚 西瓜の皮で すべる所」なんていう情けない句を見るにつけ、私の俳句もマンザラでもないと 思ったがそれだけ。『名古屋街角物語り』には何の花も実もない結果に終わってしまった。 #
by tomhana190
| 2010-03-13 09:52
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人生の御負け
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