GOB備忘録:31

ライブと私の備忘録[20]


アコスティックギターのことを語る時、外せないのが我がGOBの雄サン。
雄サンと言えばまっ先に浮かぶのが、あの手の込んだブルース。
でもマックロケのむさ苦しいシカゴブルースの方ではなくて、
放浪の詩人、カナダ生まれのブルース・コバーンのことを抜きにしては語れない。
それほど雄サン、彼にゾッコンなのだ。
雄サンの歌うブルース・コバーンの曲は当然雄サンひとりでやるため楽譜はない。
しかし、私も時には役に立つものなのか、
一緒にコーラスとギターでサポートするために教えてもらった曲が3曲だけある。
「One Day」「Stained Glass」「All The Diamonds」の3曲。
彼の初期の頃の曲でどれも思い出深いのだが、
「1曲挙げろ」と言われれば、迷わず「One Day」を選ぶだろうな。
別段、コード進行が変わっているとか、メロディアスな曲調に引かれると言うんじゃなく、
絵に描いたようなのフォークソングなのだが、何か心洗われる感じがたまらないのだ。
朴訥な上に汚れを知らないひた向きさ、みたいなものが感じられたんだ。
前置きはこれくらいにして、日陰に咲いた1輪の花、ブルース・コバーンを紹介しよう。
e0041354_7322128.jpg
ブルース・コバーン[Bruce Cockburn]

ブルースに関する数少ない記事の中にこんなのがあった。曰く「1945年、カナダのオタワに生まれた彼が初めてギターを手にしたのは13歳の時。でも本格的に歌やギターにのめり込んでいったのは60年代にアメリカでブームになったフオーク・リバイバルが切っかけだという。特にミシシッピ・ジョン・ハートの歌とギター・プレイから得たものは大きかったと彼は言っている。63年にハイスクールを卒業してからヨーロッパへ放浪の旅に出かけ、約1年間色々な国のストリートで歌っていたという。どうやら彼の旅好きはこの頃に目覚めたのかも知れない。彼の歌詞カードには多分その歌詞が書かれたであろう町のクレジットが必ず入っている。

64年にはボストンにある有名なバークリー音楽院に入学し、ジャズについてのセオリーや作曲法、実技などを3年間みっちり学んだそうだ。でも何故かバークリーは卒業前に退校し67年にはカナダに戻ることになる。その後は数多くのフォーク、ロック・グループに参加したが、どのグループでも長続きせず最終的にはソロ活動という道を歩むようになる。70年には初めてのソロ・アルバムをリリースし、ライブ活動も積極的に行い少しずつ知られるようになった。彼の楽曲を聴くと、その幅広い音楽性にまず驚かされる。何しろバークリーでしっかりとした作曲法や実技などを学んだ人だから当たり前の事なんだろうけど、作品から感じられるセンスの良さというのは彼が持って生まれたものだと思う。

ギター・プレイに関しても彼ほど表現力豊かなプレイをするシンガーは他にいない。ギターという楽器を知り尽くしているからこそ、彼のような色艶のあるギター・プレイが出来るのだろう(そうでしょ、雄サン)。トーン・コントロールも絶妙だ。中でも「Salt, Sun And Time」は74年にリリースされた通算5枚目のアルバムで、今だに私のフェイバリット・アルバムであることは言うまでもない。初期の3枚のアルバムはフォーク・タイプの楽曲やギタープレイだったが、前作の「Night Vision」あたりから音楽性そのものが変わってきていて、特にジャズの要素を取り入れた楽曲を数曲ではあるが聴くことが出来る。30年以上も前にこんな素晴らしいギター・ピースを作曲したなんて驚きだし、アコースティック・ギターでこれほど立体感のあるサウンド・メイキングをしたということに驚きを隠せない」とある。
e0041354_7323478.gif
彼のベストアルバムである「Salt, Sun And
Time」からは次の3曲を試聴願おう。
「All the Diamonds in the World」
「Stained Glass」
「Rouler Sa Bosse」
e0041354_7324484.gif
「One Day I Walk」
この曲は「High Winds White Sky」という初期のアルバムに入っていたいた。
e0041354_732559.gif
「Blueberry Hill」
黒人の歌で有名なこの曲も彼らしいアレンジで見事に蘇った。
e0041354_733668.gif
「After the Rain」
彼はライブアルバムでもその優れたテクニックを遺憾なく発揮する。
e0041354_7331722.gif
「Mama Just Wants to Barrelhouse All Night Long」
この曲は雄サンの18番でもある。もうかれこれ30年近く歌っているはず。
e0041354_7333325.gif
ついでに、私の歌った曲は次の2曲。私的にはSoul〜の方が断然好きだな。
「Soul Of A Man」
「Indian Wars」
今でも秘かに狙っている曲がこれ、雄サン頼むよ!
「One Of The Best Ones」


実を言うと私もブルース・コバーンの曲を歌っているのだ。
「Soul of a man」という1コードでできた曲と言ってもいいほどのシンプルな曲と
(原曲はギター1本、スティックだけのリズムをバックに歌っている)
「Indian Wars」というジャクソン・ブラウンが歌いたがりそうな歌の2曲。
今まで3〜4回はライブで歌っているので知っている人もいるかもしれない。
それに気をよくした訳じゃないんだが、次は「One of the best ones」というバラードも
秘かに狙っていたのだが今となっては後の祭りと言うほかない。
再現できるのはいつの事になるのやら、皆目見当も付かない。
この続きは次回へ
[PR]
by tomhana190 | 2006-05-25 07:36


<< GOB備忘録:32 名古屋見聞録:29 >>