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歴史のオマケ:44

重軽石/1

日本人なら1度や2度は何処かで見かけたことがある重軽石。
普通コレが何であるか、どういう風にするものなのか一切不明な重軽石。
かと言って神社仏閣何処にでもあるというもんでもない重軽石。座布団なんか敷かれて
重々しく丁重に置かれていたかと思うと本堂の裏手辺にひっそりと、
まるで知る人ぞ知る秘仏のように祀られている重軽石。重軽石って何だろう?
そんな訳でHPで重軽石という項目を検索したところ70件ほど出てきた。
日本人にとって重軽石とは吹く風のようなものなのか、別段これというのはなかったし
、出自も明らかでなかった。それもそうだろう。2〜3気になったのがあったのでここに載せてみた。

「京都趣味日記」には「大徳寺の北にある、今宮神社。もちろん寄って来ました!まずは参拝からです笑!本殿は、改修工事中でした。今宮神社名物『阿呆賢さん』(あほかしさん)『神占石』とも呼ばれていて、この石を手でなでて、自分の体の悪い部分をさすれば、その悪い部分が治癒されるそうです。また、『重軽石』とも呼ばれていて、石を軽く3回たたいてから持ち上げます。今度は願い事を唱えて優しく石を3度さすり、もう一度持ち上げたとき、そこで石が軽くなったら、その願いことは成就するそうです」とある。

「2002年初詣」には「伏見稲荷には重軽石というものがあります。願を掛けてから灯篭の天辺の石を持ち上げてみて、思ったより軽かったら願い事がかなうというシロモノです。噂によると、「帰り道で五百万円拾いますように」というお願いをしてみたところ、重軽石はずっしりと重く、そしてなんと五百万円拾うことがなかったという伝説もあります。この事例から「やはり重軽石は霊験あらたかであった」と結論してよいように思えます。我々も挑戦してみましたが、軽かったのは私一人であった模様です。その願い事は当然秘密です」とある。

「近くへ行きたい」には「住吉大社は正月になると、どこからこんなに人が集まってくるのかと思うほどの人出になるのですが、普段は市内にありながらも、落ち着いた雰囲気を残しています。案内板を見ていると、「おいとしぼし社」なるものが気になり、行ってみると、石が置いてあります。何なのでしょうか・・・。後日図書館で調べてみると、ありました。「お愛し星」と書き、その昔隕石が落下し、それを神体としたのが始まりだとか。ずいぶん原始的な占いですが、この石を持ち上げて、重く感じるか、軽いかで吉凶を知るそうです。試しにまず石を軽くなで、願いを込めてそっと持ち上げてみると、少し重い感じだったので、やや凶ということなのでしょう。万葉の頃には石占いがすでにあったそうで、歴史は千年くらいあるらしく、「重軽石」と呼ばれているそうです。訪れた際は、ぜひ占ってみてください」とある。

「ジャムリン笑顔で懸賞」には「商売繁盛の神様で有名な岐阜にあるお千代保稲荷へ行ってきました。商売もしてない私がなぜ? お千代保稲荷なのか?それは・・・・・昨年9月にバス旅行で行った後、一時期懸賞が当たったので、今年1年間いろいろなものが当選するように願いをこめて行ってきました。社殿入口近くで、お供え用の油あげ(ろうそく付き)を30円で購入します。拝殿には油揚げが山積みになっています。油揚げのほかに酒もたくさん供えられています。一風変わった感じです。写真を撮りたかったんですけど・・・・すごい人で断念しました。その後は、重軽石に挑戦。大きな重たい石が置いてあり、まず願い事をせずに石を持ちます。 そして、その後、願い事をして石を持ち上げると軽くなるそうです」とある。

歴史のオマケ:44_e0041354_9544469.jpgそんな中で「播磨の力石」という本の紹介があった。曰く「高島 慎助著(四日市大学教授/1948年生まれ)2001年6月刊・A5判・200頁・上製本・カバー装・3800円 力石(ちからいし)とは「弁慶の力石」などに代表されるような、力較べや力試しなどに用いられる大きな石のことで、かつては全国の村々で、競技会がおこなわれていた。その起源は「石占(いしうら)」にあるとする説がある。各地の神社仏閣にある「重軽石(おもかるいし)」がこれであるが、全国的な調査の結果、この石占的な伝承は聞くことができなかった。本書は播磨に現存する930個の力石を網羅し、その基礎的なデータを提供。【主要目次】総論:「力石」の歴史/競技方法/概要/あれこれ 本論:播磨の「力石」姫路市/吉川町/東条町/滝野町/社町/加西市/小野市/三木市/高 砂市/神崎町/福崎町/香寺町/夢前町/一宮町/波賀町/千種町/安 富町/山崎町/太子町/揖保川 町/御津町/新宮町/佐用町/南光町/三日月町/上月町/龍野市/相生市/赤穂市 補論:播磨の「力石」の現状/全国の「力石」に対する動向 付録:参考文献/播磨の「力石」所在一覧【力石データ】・所在地/住所/情報提供者[生年]・大きさ(3方向の最長部)/重量・切付(力石に刻まれた重量・名前・年代など)・写真(主として「切付」のあるもの)・関連事項 情報提供者の談話(力石が使われていたころの話しなど)参考文献の該当個所の引用 現地説明板の文章新聞記事コピー(競技会の様子や、力石が確認された時の記事など) 写真は「播磨の力石」という本の表紙。

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写真1
ウス汚いピンクの座布団に載った、これまたウス汚い重軽石。
どうでもいいけど、この石、重くてびくともしなかった。
(西区和徳稲荷
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写真2
お揃いの3点セットでいかにも可愛らしい。
どうでもいいけど、これでは気軽に持つことができないのでは。
(中川区須佐之男神社
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写真3
他の重軽石とはちとデザインが違う重軽石。
どうでもいいけど、座布団はそろそろ替えた方がいいのでは。
(中区神明社
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写真4
高い土台の上に赤と紫の座布団を敷いていかにもというアンバイ。
どうでもいいけど、これも重くてどうしようもなかった。
(千種区お千代保稲荷
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写真5
これはまた珍しい蛇のカタチの重軽石が3個、違った3匹いた。
どうでもいいけど、目印もなく地面に無造作に置いてあった。
(昭和区川原神社
by tomhana190 | 2006-04-01 09:59


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