リハビリ日記:97

酒の話2

結局、これが男らしい飲み方だなんていうものはなくて、
男らしい男が飲めば、それが男らしく潔い飲み方になるだけの話。
男らしくない男が酒をどう飲んでみたところで、男らしい飲み方には近づけない。
煎じ詰めればこういうことではないのではなかろうか。
なれば、ひたすら自らの男を磨くことに努めるしか方法はない。
どうすれば男を磨くことができるのか、
これはさらに難問だが、ひとつ具体的な方法があるにはある。

「心づけ」を渡すという習慣を身に付けることである。
取り敢えずはタクシーに乗った場合、
メーターが850円のところを150円チップをのせて「ありがとう」と1000円渡す。
たとえ150円であっても、運転手は嬉しくなって「ありがとうございます」と言う。
そして気分よく運転するから交通事故を起こすような荒っぽいことはしない。

チップというものには2つの意味があると思う。
ひとつは、感謝の気持ちを具体的なカタチに表すということである。
口先だけの「ありがとう」では所詮通じるものではない。
もうひとつは、自分本位に生きていては世の中通らないということ。
自分は世の中の大勢の人々から恩を受けて生きているのだから、
自分も事につけ、折に触れて、
周りの人々に報いなくてはならないことを自覚するところにある。

周囲に対する感謝の気持ちと心配り、それが心づけである。
この店の料金にはサービス料が初めから入っているのだからチップをやる必要はない。
などと理屈をいうようでは男を磨くのは所詮無理というものだろう。
「ありがとう」の一言に添えて渡す心づけは
ただでさえ複雑な世の中にあって、風通しを良くしてくれるはずである。
ところで私の場合、昔通っていた『池畔』で旨いものいただいた後、
せめてハッチャンにだけは私からの心のチップをと、
判らないようにそっと渡して帰路につく、というのが日課だった。
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かのジャニス・ジョップリンが愛飲してたという
「サザン・コンフォート」という酒を飲んだことがある。
何時だったのか、またどんな機会に誰と何処の店で飲んだのか、
もう昔のことですっかり忘れてしまったが、甘ったるい味は微かに覚えている。
この酒、何でも甘いピーチの香りが人気のリキュールだというが、
飲んだ時「よくこんな甘ったるい酒をジャニスは飲んでいたな」と不遜にも思ってしまった。
それ以後、2度と飲んでいないし、また飲めるもんじゃない。
飲めるもんじゃないといえば、北欧の酒「アクアビット」を思い出す。
じゃがいもを主原料とする北欧諸国特産のスピリッツであるアクアビット/Aquavit。
語源はラテン語のAqua-vitae/アクア・ビテ:いのちの水から来ているという。
製法はジャガイモのデンプン質を糖化発酵させた発酵液を連続式蒸留機で蒸留し、
それを薄め、薬草や香草類を加えてもう一度蒸留したものがアクアビットになる訳なんだが、
原料がウォッカと同じなのに味はというと、似ても似つかないシロモノ。
癖になる味わいというと聞こえがいいが、要は一種薬のような酒とは思えない変な匂いがして、
2度と飲む気がしなかったし、わざわざ飲むようなもんじゃないと思った。
当然、それ以来飲んでない。
「何だこれ、オエッ、ゲボ〜」
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by tomhana190 | 2006-04-01 08:50


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