私だけのCD:35

BIN'S BROTHERS


あなたは何色がお好き? 私は基本的に黒が好きです。
白のナヨナヨとした歌はどうにもいけません。
何故黒がいいか?って、そんなことは決まっている、上手いから。
そんな訳で今回は私のオキニイリ黒人シンガー達でまとめてみようかな。
無骨な男達が大挙して現れるので驚かないでくれ。
だからといって、最近流行りのラップを歌うヤツはひとりもいない。
やっぱりここは、何をさて置いて黒人の心の故郷であるR&Bしかない。
だからといって有名人のオンパレードとならないところが私の為せる技。
有名人=実力者ではないところが資本主義の落とし穴。
しかし、私ぐらいのツーになると、そんなことはお見通し。
ホンモノだけを厳選してみた。あとはどうなることやら。
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一応このCDのためにデザインしたジャケットがコレ。

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〈1曲目〉Love man:Otis Redding
「Otis! The Definitive Otis Redding」Original Release Date: 1993
本物はいつ聞いても古さを感じさせないとは彼のことをいうのだと思う。62年にデビューして67年の飛行機事故で亡くなった。享年26歳。この短い活動期間の間にしかし、119曲を録音して数多くの名曲を残してくれた。死後、発表されたDock of the bayもそのひとつだ。どんな歌を歌っても彼らしさが一本ちゃんと通っているのはさすがだ。余談だけど、彼の歌を白人でカバーする人は何人かいるけど、黒人ではほとんどいないのはどうした訳かな。
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〈2曲目〉I got you:James Brown
「50th Anniversary Collection」Original Release Date: 2003
彼の真髄はステージだ。歌はもちろんウマイんだが、あのつま先だったステージングは最高だ。マイケルジャクソンやプリンスなんか足元にも及ばない。奥さんを殴って刑務所に入ったり、話題にこと欠かない彼の、あのマント掛けはこの先いつまで見られるんだろうか。日本では評価が低いけど、私は好きだな、あのやんちゃ親爺が。でも、傍にいたらガミガミと口うるさい、気の短いただのオッさんだろうけどね。
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〈3曲目〉It's too late:Billy Paul
「360 Degrees of Billy Paul」Original Release Date: 2002
当時、彼のサウンドはフィラデルフィアサウンドと呼ばれて人気をハクしていた。彼は72年デビューして、私の知る限り79年まではLPを出していた。この曲もデビュー版に入っている。これぐらい元歌を無視したアレンジすれば元歌のキャロルキングも笑うしかないだろうな。きっと今でもどこか場末で歌っているのかな。
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〈4曲目〉Time Will Come:The Whispers
「Best of the Whispers」Original Release Date: 2002
彼等はロスで長年活躍した正統派コーラスグループだ。そして珍しい黒人双児のボーカリスト達なのだ。歌い方は黒人には珍しくシャウトはしない、しかし甘い声をしっかりリズムにかぶせてる。ガツガツしない大人のラブソングが小粋でいかにもオシャレっていう感じ。まだまだ現役で頑張っていると聞く。
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〈5曲目〉Soul survivor:Al Green
「Soul survivor」Original Release Date: 1987
彼は彗星のごとく白人の前に現れた。あれの、あれのと言う間に立て続けにヒットを飛ばし、押しも押されぬビッグになった。あの頃、彼のおかげでハイレーベルのシンガー達(例えば、オーティス・クレイ、アン・ピーブルズなど)が一躍注目されるようになった。モータウンとは違う、確固たる南部のサウンドだった。今彼は自分の教会で牧師をしながらシンガーを続けていると聞く。
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〈6曲目〉Nothing from Nothing :Billy Preston
「The Best of Billy Preston」Original Release Date: 2002
初めアメリカでは芽が出ず、イギリスに渡ってビートルズのライブに参加するという幸運をつかんだ。それ以降キーボード3台をメインにしたバンドやソロで活躍してきた。この曲はジョー・コッカーの方が有名かもしれないが、元歌は彼だし、作詞・作曲も彼。余談だが昔一度、今池のボトムラインで彼のライブを見た憶えがある。
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〈7曲目〉Tears:The Isley Brothers
「Mission to Please」Original Release Date: 1996
彼等のキャリアも実に長い。デビューは1959年。2001年にもチャンと新譜をリリースした。目紛しく変わるこの世界にあって、彼等は3人の本当の兄弟を中心に不動の地位を築いてきた。変わったのはアフロヘアーからオジサン頭になったことぐらい。私は見たことはないが、歌を歌う彼の指にはきっと下品な大きな金の指輪がハマっているに違いない。そして妙に甘くて臭いポマードが彼からは臭うはずだ。でもそれが彼らしくて許せる気がする。黒人としてのアイデンティティーをはっきり持っている彼だからこそ、ずっと第一線で活躍してこれたんだと思う。
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〈8曲目〉To be young, gifted and black:Donny Hathaway
「A Donny Hathaway Collection」Original Release Date: 1990
ヒットチャートを賑わしたり、コマーシャルベースでの活躍はとんと無縁だったが、凄く実力のある人だと思う。彼から影響を受けた人も結構いるんじゃないかな。たしか黒人には珍しく有名な正規の音楽学校(名前は忘れた)を出ていたと思う。そんな彼が自殺してからだいぶ経つ。今、彼みたいなタイプのシンガー&プレイヤーは何処を探してもいない。時代だと言ってしまえばそれまでだが。なんか寂しいな。電気・機械に頼らず気持ちをそのままブツケル彼のような人が私は好きだ。
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〈9曲目〉Across 110th street:Bobby Womack
「Anthology」Original Release Date: 2003
人は彼のことを敬意を込めてミスター・ソウルと呼ぶ。この世界でのデビューはサム・クックのバックギタリストから。単なるギター弾きだった彼の人生はバンマスの突然の死によって変わった。その後、死んだ彼の奥さんともチャッカリ結婚して、それ以来順風満帆の人生を送っている。一生懸命頑張っていると、人生どこでどんな拾い物に会うか判らないぞという、嘘みたいなホントの話。でも少し前クリスマスアルバムが出て、彼もちょっと衰えてきたかなと思った。こういうアルバムを出すとその後はきっと良くないから。
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〈10曲目〉Let's get it on:Marvin Gaye
「Let's Get It On」Original Release Date: 2003
この曲を聞くと、赤い毛糸の帽子のジャケットを思い出す。初めて聞いたのはたしか勤めていた印刷屋の同僚が入っていた寮だったと思う。ついでにカビクサイ臭いだったことも覚えている。そんなことどうでもいいが、どうして彼はよりによって牧師の親父に撃たれて死ななきゃいけなかったんだろう。つくづく惜しい人をなくしたと思う。
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〈11曲目Hell of a situation:Gerald Alston
CDが見つからなかったので「It Feels So Good to Be Loved So Bad 」でごカンベンを!
彼の名前を聞いてもピンとこない人も多いと思う。でも「シャイニングスター」を歌ってた人と言えば、なるほどと思うんじゃないかな。彼は元マンハッタンズのメインボーカリストだった。さすが正統派R&Bシンガーに見事に成長したな。余談だが、昔ボトムラインで彼のいないマンハッタンズを見たけどメチャカッコ良かった。4人のボーカルが振り付けしながら歌うステージは最高だった。お金を払う価値があると思った。でもそこに彼がいればもっと良かったのにね。
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〈12曲目〉Life Is But a Dream:The Temptations
「For Lovers Only」Original Release Date: 2002
しかしこのグループはつくづく変なグループだ。一度でもレコーディングに参加したメンバーを集めると20人以上いるんじゃないかな。その後、80年代半ばAli“Ollie”Woodsonの新規参加とともに、彼等は従来のR&Bコーラスグループからソウル・ボーカルグループに質的変化を遂げた。しかも従来の重厚なコーラスパートはちゃんと残したあたりがスゴイの一言だ。余談だが、オリジナルメンバーは95年にメルビン・フランクリンが死んだので、現在はオーティス・ウィリアムスだけになった。新栄の「オーティス」のマスターがなぜかメルビンにそっくり。あんな人だと思えばいい。テンプス(通はそう呼ぶ)のライブは今まで2度ほど見たことがある。さすがにライブは特に定評のある彼等のこと、もちろんカッコよかった。歌もサルコトながら、あのダンスというかフリツケがなんともいい。あれは足が長くリズム感のいい黒人の天性みたいなモンなんだろうな。その後、アリ・オリーのソロライブを京都の捨得(?)と大阪のブルーノートへわざわざ見にいった。「背が高く大柄なのに顔は以外と小さく、虫顔だな」という感想しかない。
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〈13曲目〉Fee fie fum:K-ce & Jojo
「It's Real」Original Release Date: 1999
あれは何年前か忘れちゃったけど、その頃(今でも?)ラップが流行ってて、私はペラペラ喋るだけのあのテの歌が大〜嫌いで、最近の黒人も、もうアカンなと思っていた矢先。たまたま見てたMTVにカッコいい黒人の2人組が出てた。しかし、字幕を見てなかったので誰達なのかゼンゼン判からない。そんな困った時、頼りになるのがオーティスのY君。私が身ぶり口ぶりで説明すると、彼はいとも簡単に教えてくれた。時代がどんなに変わっても黒人はこういう感じを忘れちゃいけないな、と私は思う。
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〈14曲目〉A Nickel and a Nail:O.V.Wright
「The Soul of O.V. Wright」Original Release Date: 1992
彼は1980年11月16日、ツアー先のアラバマ州バーミンガムで病院に運ばれる途中、41歳の若さで亡くなった。もう20年以上も前のことだ。ヒット曲の少ない彼のレパートリーにあってこの曲は私のお気に入りだ。しかし彼の歌を機会あるごとに聞きたくなるのは、彼の持っている「このまま負けてたまるか、何が何でも」という下町の労働者に元気づけられるからに他ならない。余談だが、この曲を歌ってる人が名古屋に1人だけいるが、教えてあげな〜い。
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〈15曲目〉If you don't know me by now:Teddy Pendergrass
「Collectors' Item」Original Release Date: 1976
ソウル界の正統シャウターの第一人者。ロウロウと歌うパートと今にもツバを飛ばさんばかりのシャウトパートをウマく使い分けるテクニックはさすが。聞いていてコキミがいい。この曲は彼がまだハロルドメルビン& ザ・ブルーノートに在籍してた時の曲だけど、彼の声しか出てこないので彼の曲として扱ってもいいんじゃないかな。この後、彼はステージから落ちて車椅子状態になってしまったけど、歌は健在。元気にラスベガスあたりで白人のおばーちゃんを前に歌っているはずだ。


やっぱり黒はいい。どうしたっていい。
黒光りするようなヤツはいいと相場が決まっている。
では、では、またね!

(万一、ここに用意したサンプル曲をあなたのPCで聞けない場合は
あなたのPCに合ったWindows Media Playerをインスツールすると聞けます)
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by tomhana190 | 2006-02-27 16:16


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