名古屋巡礼記:60

滋賀県東南部を巡礼する/後編

しかし、交差点を1つ間違えたため思わぬところに出るはめになってしまった。
と思っていたら「柏木神社→」という看板が目に止った。間違えたM美、これ幸とばかりに
「そこ、行こう」と言うじゃない。看板と地図を頼りに行くとそれらしいものが見えてきた。
しかし、うさん臭い。(うさん臭い1:鳥居がない。うさん臭い2:神社らしくない。
うさん臭い3:新興宗教らしい香りもする)てな訳でM美に見に行ってもらうと
「間違いなく神社だ」と自信を持って帰ってきた。さっそく近づいて行くと変な門が
立ちはだかっている。気にせず中に入って行くと、あるある舞台がある。
その奥に拝殿と本殿があるのだがまずまず。この柏木神社(水口町北脇)HPによると
「もともとは若宮大明神などと称し、この地域の惣守で、領域の武士や庶民の信仰を集めた。
なお、中世の楼門は安土城築城時に總見寺に持ち去られたと伝える」との話があるだけ。
なんとも尻切れトンボのような中途半端なお参りになってしまった。

ここで私が掴んでいる水口城の話からしていこう。
城下町としての水口は豊臣秀吉が1585年水口岡山城を築かせたのに始まる。
しかしこの城は関ケ原の合戦で落城し、この地は徳川氏の直轄地となる。
水口城は徳川家光の上洛に合わせて小堀遠州が築いた城で、以来、水口藩2万5千石の
加藤氏の居城として栄えた。加藤氏は本丸にある御殿(将軍の宿舎用)は使用せず、
二の丸に御殿を建て居住していた。湧水を利用した美しい外堀があることから、
碧水城(へきすい)の別名もある、とここまで。という訳で水口の細い通りをぬけて
城跡に近づいていった。運よく隣の敷地に駐車場(誰が何のために駐車場にしているのかは
判らずじまい)があるのを発見。そこに車を止め、急いで城跡に登るとそこは高校のグランド。
風情もヘッタクレもないところ。水口城復元といってもそれはサギみたいな
ほんの一部だけ。あとはこの通りなんにもない。

帰ってからHPを調べていたら水口城復元について面白い記事があったので、
この際これも載せておこう。それによると「昭和47年に滋賀県の史跡に指定され、
現在水口城出丸に二階櫓が復元されている。しかし、出丸にはもともとこんな櫓はなっかた。
その証拠に、櫓内の水口城資料館にある3000万円掛かったという復元模型にも、
ちゃんと平櫓がある。元の位置に石垣の櫓台が現存するんだから、同じ復元するのなら、
旧態通りに復元して欲しかったなぁ〜」とあった。水口城を愛するあまりの失態だと思うが、
貴重な文化遺産を後世に伝える場がこのようなことやっているようじゃ先が思いやられる。
まぁ、目くじら立てても仕方がないので次へと向かう。ホントはここから1号線に戻って
真直ぐ名古屋に戻る予定だったのだが、ここまで終わってまだ午前中の11時半。
まだまだたっぷり時間はある。という訳で予定外の三重県の神社を
訪ねる旅に引き続いて行ったのね。

水口から国道307号線を信楽方面に向かう。信楽市街地を過ぎてから
国道422号線に代わって伊賀上野方面に向かう。途中、伊賀信楽線という車1台が通るのが
やっとという県道を東に向かう。峠を越して開けたところに出た、それが阿山町だった。
その槙山地区に古い神社があることをM美が調べていた。
しかし、私の持っている滋賀県広域詳細道路地図(1/30000)にはあると思われるところに
神社を示す鳥居マークがないのだ。直接現地に行って探すしかない。
といっても開けたところならいざ知らず、槙山地区は山あいの地区だ。
1本それらしい道が見つかったんだが看板はないし人影もない。
民家まで行って聞いてくるかと思ったけど、反対に疑われそうでやぶ蛇になる感じがした。
「取り敢えず、もう少し行ったら」とM美が助け舟を出してくれた。
少し行くとまた、1本それらしい道が見つかった車を止めて様子を伺っていると
M美が「これ見てん」と小さなバス停を指差した。

「神社前」という小さな文字が全てを語っていた。山あいの方を見ると
小さ鳥居も見えるではないか。ビンゴ!ここに間違いない。やっと見つけた真木山神社
(阿山町槙山)までは軽がやっとの道だったので歩いて行くことに、5分ほどして
鳥居の前に立っていた。意外と長い参道、奥は深いと見た。鳥居を3つくぐって
やっと少し開けた境内に出た。私の第一印象は「七人の侍に出てくる村みたいだな」だった。
滋賀県から続く例のものは舞台。しかし屋根が茅葺きで変っていた。
更にその屋根は何を考えているのかアワビの貝殻で飾ってあった。
そして拝殿は普通の民家のようで屋根は普通の瓦葺き。シンと静まり返った
ナントモハヤという神社だった。お参りを済まして、狛犬はいないかと見回すとイタイタ、
意外と大きな狛犬が、これまでに見たこともないような狛犬が、左右に別れているじゃない。
惜しむらくは狛犬を守るため金網がはり巡らしていたこと、これには興醒めだった。

てな訳で、今回の滋賀三重を巡礼する旅も無事済んだ。
午後4時頃、明るい内に我が家にご帰還した。チャンチャン♪

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写真1:柏木神社の境内。ここまで来ると見慣れた景色だ。
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写真2:世の中は広い、真木山神社にはこんな狛犬がいた。
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by tomhana190 | 2010-03-13 08:28


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